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1年目の履修科目について [3:1年目履修科目]

一年次のコア(必修)科目は下記のとおりとなっています。2004年度より春学期一部を自分のニーズに合わせて科目が選択できるようになりました。すでに2年次の専攻に迷っている学生はこれらの科目を“お試しコース”といった感覚で選択し、(その分野の専門性を高めることに加え)どのようなことを学べるのかを確認し、次年度の選択に備えます。すでに専攻を決めている学生も教養を広げるということから興味のある別分野を選択することもあります。下記に2007年のカリキュラムを記載します。

コア科目

・Accounting(管理会計・財務会計)  担当教授:Kendall Middaugh, Stephen Bryan
Financial Accounting(財務会計)とManagerial Accounting(管理会計)から構成されております。財務会計については、バランスシート(B/S)、損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CF)、財務指標(ROE、ROA等)の基礎から全体像を掴むことを目的に学びます。そしてより詳細なアカウンティングルール(税金、年金、リース、売上、Account Receivable、在庫、投資、債権、株式、コンソリデーションなどについて)までを網羅します。授業はWallStreetJournalで日々取り上げられる会計上の話題をテーマとして取り上げたり、仕訳やTimeValue等をエクセル上のFinancialCalculationを使って実施するなど、より、実務を意識したFinancial Accountingに落とし込めるように練られています。管理会計は、企業内部のコストをどう捉え、分析し、次の戦略をどう会計視点で練っていくかということが主要テーマであり、ケーススタディを通して管理手法を学びます。主要なポイントとしては、固定費と変動費を見分け、ブレークイーブンポイントを求めることや企業がアウトソーシングやエリミネーションという意思決定をする場合の判断基準、ABC(Activity Based Costing)手法を使って真の製品やサービス原価を求めるための間接費のアロケーション方法・コストドライバーの考え方など実用的かつ直感的な会計学を履修します。

・Quantitative Methods(定量解析手法)  担当教授:Jonathan Pinder
統計学を基本とした数理的手法のビジネスへの実践活用が主要テーマとなっています。本授業がBabcockビジネススクールの根本を為すと言っても過言ではなく、全てのハードスキルを醸成する授業はQuantを基本にインテグレートされているといえる初年度の最重要科目です。ファーストセメスターのクラスの内容は、デシジョンツリー、確率・期待値、レベニューマネジメント、各種検定、回帰分析、需要・売上予測の基本理論と実際のビジネスケースやデータを利用しての各人による応用問題の解析です。セカンドセメスターでは、更に前期の統計的手法をベースとして、シミュレーションや線形計画法をマスターします。オペレーションズリサーチの基礎的な科目と言えます。授業では、エクセルの高度な活用方法も学び、理論にとどまらずQuantatativeをどうManagerial Decisionまで落とし込むか深く考えることが要求されます。ケースは教授自らが作成したものを使うため、かなりオリジナリティに溢れています。教授のキャラクターも突出しております。

Organizational Behavior(組織行動論)  担当教授:Sherry Moss
ソフトスキルを学ぶ代表的なクラスとなります。リーダーシップ論や人事組織論についてケースディスカッションや嗜好を凝らした演習・アセスメントを通して、授業が展開されます。1学期の内容としては、EQ(Emotional Intelligence)の分析と向上計画の策定や、ビジネスケースを想定したリーダーシップアセスメントによる自己評価分析、ビジネス人間関係におけるフィードバックの重要性(ネガティブフィードバック・ポジティブフィードバック)、ビジネス倫理など具体的なリーダーシップロールを全うするために如何に効果的にソフト的なツールや理論を活用していくかというテーマとなっています。2学期目には、タレントマネジメントというプロジェクトが新たに始まります。各チーム別にアサインされるWinston-Salem周辺企業(NPO含む)を訪問し、相手先企業向けにコンサルテーションを行い、企業のリクルーティング戦略やプロセスの改善提案を行います。

Management Communication(コミュニケーション)  担当教授:Bill Davis
このクラスも前述のOrganizational Behavior同様に、ソフトスキルを醸成するためのコースとなります。とりわけコミュニケーションに特化しており、その際たるものであるプレゼンテーションやディベートといった技法の修得をします。更にエグゼクティブサマリ(トップマネジメントに向けたプロジェクトの要約資料)作成方法やカバーレターの作成方法など、ビジネスライティングスキルの向上も目的となります。プレゼンテーションについては、Impromptu Speakingや Personal Convictionという課題が与えられます。Impromptu Speakingとは、教授から直前にお題目が与えられてその内容について、知っても知らずも2分間の即興スピーチをするというものです。Personal Convictionは持ち時間5分の中で、自分のこだわりや確信を教授およびクラスメートに伝え、聞き手に新しいアスペクトをもたらすことができるかというテーマとなります。プレゼンに求められる内容はそれだけでなく、SUCCESs(Simple、Unexpected、Concrete、Credible、Emotional、Story)に沿うという極めて制約条件が多い中で、グレードされます。グレードは、教授の採点だけでなく、クラスメートとの相互Feedbackもなされます。

Managerial Economics(経済学)  担当教授:Rick Harris
経済学を中心とした、経営視点の醸成が主要テーマとなります。授業は経済学を広くカバーする内容となっています。需要と供給のバランス、貿易、為替リスク、コスト構造(回帰分析やブレークイーブン)ゲーム理論(囚人のジレンマやナッシュ均衡)、航空業界で広く用いられているイールドマネジメント、規制に関する話題、5F分析等を扱います。ケーススタディーが全体の5割ほどを占めています。

Operation Management(オペレーション)  担当教授:Brooke Saladin
授業は企業のあらゆるセクションに存在するオペレーション(基本は生産管理から派生)を戦略的な視点で見ることにより、企業の持続的競争力をいかに高めるかに主眼が置かれています。プロセス/デザイン選択、スケジューリング、ERP/MRP活用、JIT/リーン生産、話題の6Σ迄を1学期で学びます。さらに2学期では、プロジェクトマネジメント、サプライチェーンマネジメントについても学びます。、ケースの分析は、統計学のクラスで学んだ分析手法を活用したデータ解析等も含まれており、他のクラスで学んだ内容を活用することも問われます。オペレーションはトヨタを代表する日本の優良企業の生産管理手法を米国で理論化し、広くその管理手法を各企業に浸透させるための科目です。地元の6シグマを採用している工場の見学やサプライチェーンのゲーム(ビアゲーム)等、教室内外にこだわらず、嗜好を凝らしたクラス形成がなされています。

Marketing Management(マーケティング)  担当教授:Kenny Herbst
代表的なマーケティングのケース分析(CocaColaにおけるマーケティングの役割、XFL(NFLを真似た比較的低俗なアメリカンフットボール)リーグにおけるターゲットメンテーションの失敗、動いて起こす目覚まし時計Clockyの爆発的人気の秘訣、バイアグラ、AM/FMラジオに次ぐ第三のラジオ放送XMradio(有料)、約30年ぶりのモデルチェンジを果たしたVolksWagenのマーケティング戦略)をといったケーススタディを実施しました。マーケティングシミュレーションゲームによる株価、市場シェア、ROMI(Return On Marketing Investment)の各指標をチーム間で競争(現在のところ我がチームは残念ながら最下位に甘んじている。)するMarkstratも実施します。その他はコトラーのマーケティングフレームワークをベースとしたレクチャーとなります。さらにチーム毎の当日の授業テーマに関するプレゼンテーションやスキットなども行い、学生の理解促進を図っています。

Financial Management(金融・財務論)   担当教授:Robert Nash
企業現在価値分析、株式評価、債権評価、資本コスト、リスク評価、配当政策、企業統治、エージェンシープロブレム等、金融工学の基本事項を履修します。本授業は初年度において、Finance分野に強いバブコックの看板授業となります。ファイナンス初学者にも十分に理解可能なペースで授業が進められます。授業では常にWall Street Journalの最新ファイナンス関連記事が取り上げられ、教授は学生の理解を効果的に手助けするために新聞紙上で取り上げられる記事と授業におけるテーマがいかに密接にリンクしているかを丁寧に説明してくれます。ほとんどが講義中心となりますが、講義で学んだ理論の応用を目的とするチームケースレポート課題が与えられ、更に深く学ぶことができます。

Information Technology Management  担当教授:Charles Iacovou
CEO視点でのIT活用について学びます。セカンドセメスターから約2ヶ月間の履修となります。まずはITのフレームワークを学びます。売り上げに占めるIT投資の割合や、ITの利用方法(戦略IT、情報化IT、トランザクションIT、ITインフラ)の分類による企業戦略とIT戦略の整合性によるあるべき姿を捉えます。(差別化戦略でいくのか?コストリーダーシップでいくのか?など)その後ITの各論(アウトソーシング、ASP、SaaS、オープンソースソフトウェア、IT&Ehicsのかじり、情報システムセキュリティなど)と最新ITトピックスをケーススタディとセミナーーを通して学びます。IT活用による投資対効果の測定については、2年次に履修科目があるそうです。

International Competitive Policy I

International Business

Macroeconomics

選択科目(6つの科目から2つを選択します)

Creativity & Feasibility (アントレプレナー)
Essential Concepts (ファイナンス)
Database Management (IT)
Financial Statement Analysis (ゼネラルマネジメント)
Practical Issues in Marketing (マーケティング)
Introduction to Six Sigma (オペレーション)


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